また妖怪が復活しそうだ。
変人政治家と呼ばれた小泉純一郎は、一応厚生族と呼ばれたが、実は隠れ大蔵族でもある。失われた30年と云われるバブル経済崩壊後の日本経済の低迷を探っていくと、この小泉が「自民党をぶっ潰す」と勇ましく登場したことと深い関係がある。その陰の立役者が竹中平蔵である。
この小泉・竹中政権がやらかしたのが「構造改革」という名の緊縮財政であり、獰猛な外資に日本国民の財産を売り渡した事である。これ以降、郵便局の民営化という名の外資による簒奪が合法化され、多くの厚生年金基金の財産が外資に虫食い状態にされた。
だが不思議なくらいにマスコミは小泉を美化し続けた。竹中の売国行為を知りつつも、報じない自由を行使して「構造改革」の薄汚い仕組みを国民に知らせなかった。ここで一言付け加えると、財務省も総務省も、この竹中の売国行為を全面的に認めていた訳ではない。むしろ水面下で相当な抵抗をしていたことも事実だ。
ただ小泉という抜群の人気を誇る政治家がバックにいたが故に、竹中の売国行為はゴリ押しされて正当化されてしまった。この流れはその後も続いたが、米国の下請け国家であることを自認していた安倍政権も基本事後追認したため、日本経済はアメリカのように一部の富裕階級と大企業に有利に働くように統治されてしまった。
マスコミがほとんど伝えないのでピンとこない方も多いと思う。でもこの十数年で多くの健康保険組合、企業年金基金が破綻して国民健保、国民年金に吸収されたのかぐらいは記憶にあると思う。またかつては世界的家電メーカーとして知られた大企業がシナの企業に売り払われ、技術を抜き取られしまったことも覚えている方もいると思う。
先進国といわれるG7の中で唯一、日本だけが緊縮財政を続け、その結果経済規模は縮小し、先進国のお荷物化していることを何故か日本のマスコミ様は報じない。その緊縮財政を主導してきた財務省を真っ当に批判さえ出来ないボンクラがマスコミ様である。
まったく霞が関のエリート官僚様は上手にマスコミをお躾なさったものだと感心する。
なので私はまったく日本の新聞、TVを信用していない。だから書いてしまうが、なんだってあのポエマー進次郎を美化するのか。日本ではボンボン学生として遊んでばかりの進次郎は、アメリカの大学でも遊び倒していたらしい。だが、同時にアメリカの寡占資本家の手先であるコンサルや弁護士たちと交流を持っていたらしい。父親の盟友である竹中と同様にアメリカのような少数の超富裕階級が資産の大半を握る国家を目指す手先となることを了解しているのではないか。
ポエ次郎などと揶揄してはいるが、肝心なことは喋らない知恵はあるらしい。あるいは本気で気づいていないだけかもしれない。いずれにせよ、近年雌伏していた竹中平蔵が、最近チョロチョロと出てきたのが気になる。
竹中の面の皮の厚さは鋼板並みである。心臓にはハリネズミ並みに鋭くぶっとい毛が生えているに違いない。ポエマー進次郎を使って第二の構造改革という名の日本の資産簒奪計画を狙っているに違いないと、私は邪推しております。