ヌマンタの書斎

読書日記から始めたブログですが、今は雑記帳になっています。

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

税法なんて その四

税理士は、税務署へ質問の電話を安易にしてはならない。 そんな連絡が税務署側から伝えられたのは、今から3年くらいまえだ。ただし事前に予約して、一定の書類を提出しての質問なら受け付けるとのこと。 表向きは、税理士は税の専門家なのだから、自ら研鑽…

税法なんて その三

税務署に電話をしたことがあるだろうか。 毎年、2月から3月の確定申告期には膨大な問い合わせ電話が税務署に殺到する。だが、それ以外の時期に税務署に問い合わせる人は稀だろう。 事実、企業の経理担当者など一部の人に限られる。実のところ確定申告期以…

税法なんて その二

As a taxpayer (納税者として言わせてもらうぞ) アメリカの納税者が政府に対して文句を言う時の慣用句だそうだ。近代国家は、納税資金を元に運営される。故に納税者は政府に口を出す権利を有する。 戦前の日本は、賦課課税といって政府が国民の納税額を決…

税法なんて その一

毎年8月は研修が山盛り。 いつものことでもあるが、この猛暑のなか仕事の最中に勉強に追われるのは、なかなかにきついものがある。とりあえず、スケジュールをこなし、改めてテキストを読み返す。 む、難しい・・・ いつの頃からだろうか、税法がやたらと難…

F 六田登

アクセルを踏み続ける快感があることは否定しない。 車を運転していると、スピードの魅力に囚われることがある。見渡しがよくて直線の道路を高速で走らせていると、もっともっとスピードを出したくなる。 私が初めて自分の車として乗っていたシビックは、高…

マラドーナ!

生ける伝説と言うべきか。 先月、スペインの優勝で幕を閉じたワールドカップ南ア大会は、開幕前に活躍が期待されたスター選手が活躍できなかった大会であった。ルーニー、ジェラード、Cロナウド、メッシは、いずれの健闘はしたものの、たいした見せ場もなく…

ぼくはこんな本を読んできた 立花隆

一番恥ずかしかった時代。 NHKの長寿番組の一つに「中学生日記」がある。学校の視聴覚室で見せられた記憶がある程度で、私はほとんど観ていない。苦手というか、恥多き中学時代を思い出すのが嫌で、どうしても観る気になれない。 一番後悔しているのは、…

クマったぞ

話せば分ることもある? 大学4年の夏だった。既に就職活動を終えた私は、ひと夏かけてフリークライミングの技量向上を目指して連日山にこもっていた。 社会人になれば長期の登山は無理なのは分っていた。だから短時間で楽しめるフリークライミングを中心に…

参議院選挙を振り返って

敗因は消費税なのか? 参議院選挙が終わって、はや一ヶ月。民主党の敗北(大敗ではないと思う)に終わり、ふたたび与野党逆転のねじれ国会と相成った。 私が不思議でならなかったのが、民主党の敗北の原因が菅・総理の消費税増税容認発言だとされていること…

フィフティーン・ラブ 塀内真人

貧乏人のひがみ根性って奴は、なかなか抜けない。 幼少期の頃は金持ちとは言わないが、貧しいとの意識はなかった。事実、父はやり手のセールスマンであり、金回りは良かったと思う。父母が離婚した後もしばらくは祖父母の元にいたので、それほど貧乏だとは思…

なまりに思うこと

言葉がなまって、何が悪いのか。 私は東京生まれの東京育ち。標準語といわれる日本語を自然に話している。東京には東京弁というか、お江戸言葉があるのだが、私はほとんど使えない。 この江戸言葉が使えたのは祖母までだ。具体的には「ひ」と「し」の区別が…

悪魔の飽食 森村誠一

善意は暴走しやすい。 著者の森村誠一が正義感に駆られてこの作品を書き上げたことは間違いないだろう。また関東軍第731部隊が、捕虜を使って残虐な人体実験を繰り返したことも事実だ。 その成果は、アメリカ軍が欲しがるほどの価値あるものであったらし…

日テレ社員の遭難に思うこと

油断大敵。 未だに忘れ難いのだが、小学校の国語の教科書に「木登り名人」の話が載っていた。その木登り名人は、高い木をあっという間に登り、これまたするすると凄いスピードで降りてきた。ところが、後もう少しで地上だというところで急激にスピードを落と…

上半期の景気

今日から夏休みです。 といっても今週一杯であり、入院中の母のこともあるので家を空けるのは3日程度に抑えます。それでも久しぶりの青い空と白い砂浜を満喫できそうなので、楽しんでくるつもりです。 それにしても、省みて今年の景気は酷かった。3月の確…

ステンレス・スチール・ラット ハリイ・ハリスン

金がありあまると、人間ろくな事をしないらしい。 1970年代後半のことだ。キティと呼ばれた猫のキャラクターが爆発的なヒット商品となった。このとぼけた表情の猫を売り出した会社がサンリオだ。 急激な売上増加は、必然的に多額の法人税等の負担を呼び…

車がない!

生まれて初めて110番に電話した。 知人親子と一緒に常磐ハワイアンセンターに行った日のことだ。梅雨明けして日も浅く、また学校を終えて夏休みに突入した知人の子供は、着く前から興奮して、喧しいほどだ。 さすがに駐車場は満杯に近く、運よく空いた場…

投票率に思うこと

毎回のことだが、選挙のたびに高齢者の投票率の高さには驚かされる。 先月の参議院選挙で、その高い投票率の秘密の一端が覗けた。私事で恐縮だが、今年の2月に私の母が入院した。10万人に1~2人程度の発症率だという難病を患い、現在も入院してのリハビ…

エリア88 新谷かおる

つっこみどころ満載。 ジェット旅客機のパイロットとして切磋琢磨してきた幼馴染みの二人を一人の女性が引き裂いた。パリで酔いつぶれた主人公は外人部隊への入隊宣誓書にサインをしてしまい、気がついたら多額の借金を背負わされて、もはや逃げられない境遇…

プロレスってさ パット・パターソン

強さって何だろうと思う。 少し極端な言い方だが、自分の意思を押し通す力。これこそが強さだと思う。 もちろん腕っ節の強さや、人を使いこなす力も強さだ。人を動かす力というならば美貌や妖艶さだって強さだと思う。もっといえば、弱々しく見せて他人の関…

トンデモ本の世界 と学会・編

トンデモ本の判断は、案外と難しい。 ちなみにトンデモ本とは、「著者が意図したものとは異なる視点から読んで楽しめるもの」とト学会では定義している。つまり著者がいかに真剣に書いたものであろうと、勘違いや盲信などにより常識からかけ離れすぎた本のこ…