2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧
旅に出たからといって、自分が成長できるわけではない。それでも若者に旅を勧める年長者が多いのは、旅に出ることで自分を客観視できることがままあるからだ。実際、自意識が過剰な若者には、自身を客観的にみることは難しい。しかし、住み慣れた街を離れ、…
ボクはいい子でした。少なくともちっちゃい頃は、お母さんに叱られたことはありません。あ!笑ったな、でも本当ですよ~。だって、叱られた記憶ないんだもの。この文、母が目にしたら、もしかして卒倒するかもしれない。いや、既に寝たきりだから、飛び起き…
ウソをウソで塗り固めた醜悪さ、それが日本の戦後に蔓延した平和主義だ。なんといっても第一の誤魔化しは、敗戦を終戦と言い換えたことだ。終わった、終わったと安堵して済ませた。おかげで、何故負けたのかについての反省をやらずに済ませ、軍人に責任を押…
誰だって年をとる。それなのに、お年寄りを大切にしない風潮が密かに増えているように思えてならない。私は守秘義務に縛られているので、以下の文は大幅に脚色がされていることをお断りしておきます。とある不動産屋の前を通った時です。顔見知りの営業マン…
寒いと眠くなる。私は子供の頃から寒いのが苦手で、寒くなると布団にもぐりこむ癖がある。ただし、電気毛布や湯たんぽなどは使わない。冷たい布団が、次第に温まり、ヌクヌクしていく感じが好きなのだ。もう、こうなると布団から出たくない。だから、冬の読…
たまにしか読みたくないのがロビン・クックだ。私はミステリーが好きだし、ホラーだって好きだ。浮ュてドキドキしたり、意外な展開に驚いたりする楽しみを味わえる可能性が高いのが、ミステリーとホラーだからだ。ところが、医療ミステリーの草分けとされるロ…
人々の喧騒が絶えることの無い首都・東京が一番静かなのが元旦の夜だ。そして、静かな都会の夜は、時として危ない。学生の頃、渋谷のホテルの駐車場でバイトをしていた。時給800円前後なのだが、大晦日から元旦までは倍に跳ね上がる。別に用事もなかった…
戦争と革命の20世紀にあって、世界中で最も愛用された銃器が通称AK47、カラシニコフ自動小銃であることは間違いない。その数は6000万丁とも7000万丁とも言われる。ロシアで生まれた武器ではあるが、世界中の工匠で模造されただけに、その正確…
学生の頃は、冬になるとスキーをしに長野県に車を走らせた。正直、雪道の運転は苦手だ。タイヤに金属のチェーンを巻きつけても、雑な運転をするとはずれてしまう。おかげで、雪道をクルクル回る羽目に陥り、冷や汗をかいたことも何度かある。閉口した私は、…
読者を無視するな。表題の漫画は、現在原作者と漫画家が争っているため、連載が中断されている。実に腹立たしいというか、残念でならない。なぜなら、おそろしく魅力的な漫画であったからだ。東大へのストレート合格間違いなしと言われた優等生が、ある日突…
日米関係の咽喉下に突き刺さった小骨、それが普天間米軍基地の移設問題だ。はっきりと公言されたわけではないが、この問題が起きた背景は、冷戦の終結と海外米軍の基地の撤退にあるのだろうと想像がつく。ベルリンの壁が崩壊し、ソ連がロシアとなったことは…
面子丸つぶれ、なのだろう。 昨年末だが、なにかと評判の悪い菅総理が、太平洋戦争の戦地を訪れて、形だけとはいえ戦死者の遺骨収集と慰霊を行った。日本の大手マスコミ様(産経以外ですが)はほとんど報道しなかったので、私は知らなかった。 では、どこで…
アメリカン・ドリームの体現者、それがハルク・ホーガンだ。プロレスラーには大男が多い。なかにはホルモン異常ともいえる巨人症を抱えた者が少なくない。大雑把にいって、身長が2メートルを優に超すような大男は、巨人症ゆえか、どこか身体のバランスが悪…
12月の中旬に発表された民主党の税制改正大綱。 冬休みを利用して、じっくりと検討してみたが、あんまり感心できないものが多い。 意外だったのが、証券税制だった。現在、上場株式を売却したことによる所得にかかる税金は、国税7%、地方税3%の10%…
不具者に対して、ある種のうしろめたさを感じることは本能に近い。自分が健常者であることを神に感謝したくなるような気持ちになることでさえある。だが、時として本能は残酷だ。優れた遺伝子を残そうとする生存本能が、不具者を本質的に厭わせるのだろうか…
貯蓄から投資へ。 日本政府の基本方針の一つが、異様に貯蓄率が高い日本を、投資大国へと切り替えることだ。これは倹約と貯蓄を精励してきた伝統的政策の大変換でもある。 マル優などの貯蓄優遇策を徐々に縮小、廃止する一方で、証券会社に特定口座を設けて…
新年あけましておめでとうございます。今年の干支は兎です。飛躍の年だなんて暢気なことを言う人もいますが、兎が飛び跳ねるのは緊急時だけ。兎って奴は、案外と地味にコツコツと生きています。なにせ敵が多い。野山にあっては兎は多くの肉食獣の餌です。だ…